最近金融データが発表され、面白い現象が見られる：市場全体の資金は不足していないように見えるが、動きが鈍い。

まず社会融資総量を見ると、11月の新規社会融資は2.49兆元だ。この「融資の総額」は縮んでおらず、主に政府の債券発行（比率はほぼ4割に達している）や企業の債券発行によって支えられている。つまり、みんな銀行ローンを使うのではなく、直接資金調達の方法を選んでいるということだ。

一方、従来の信用貸し付けを見ると、新規人民币ローンはわずか0.39兆元に過ぎない。この数字は二つのストーリーを語っている。一つは地方政府が債務置換を行い、既存の貸付金の一部を交換していること。もう一つは、企業や個人の借金欲求がまだ高まっていないことだ。銀行の側は少し冷え込んでいる。

最も現状を示すのは、M2とM1の差が拡大していることだ。簡単に説明すると：M2は社会全体の「総資金」、普通預金と定期預金を含む；M1はいつでも使える「現金」のことだ。両者の差が大きいほど、死に金が多いことを意味する。今の状況は、企業は投資を控え、むしろ定期預金に資金をとどめたいと考えているし、一般の人も多く貯金し、消費意欲が高まっていない。資金の流動速度が鈍化しており、市場の活力には何らかの刺激が必要だ。

総じて言えば、お金の問題ではなく、これらの資金はすべて「様子見」をしている状態だ。政府と直接融资が下支えしているが、真の経済の動力源は、企業と消費者が本格的に動き出すのを待つ必要がある。