暗号資産市場 概要

• BTC（-0.83%｜現在価格：108,196 USDT）：BTCは直近で113,469 USDの高値にて上値を抑えられ、大きく反落し、一時108,000 USDを割り込み107,350 USDの安値を付けました。テクニカル面では、107,000 USDのサポートラインと109,000 USDのレジスタンスラインに注目が集まります。取引量が維持できない場合、BTCはさらに下落リスクを抱える可能性があります。8月29日、BTC ETFは1億2,600万USDの純流出となり、BlackRockのIBITは2,460万USDの流入、FidelityのFBTCは6,620万USDの流出でした。
• ETH（-0.78%｜現在価格：4,419 USDT）：ETH価格は4,646 USDで上値抵抗を受け、4,257 USDまで下落後、サポートを得て反発しました。短期的な注目ポイントは4,360 USDのサポートと4,500 USDのレジスタンスで、現時点ではレンジ相場が継続しています。8月29日、ETH ETFは1億6,400万USDの純流出、FidelityのFETHは5,100万USDの流入を記録しています。
• アルトコイン：主要アルトコインの多くが小幅な下落となり、全体の市場センチメントは中立水準を維持しています。本日のFear & Greed Indexは46となり、「恐怖」ゾーンに位置づけられ、直近より相場の冷え込みが見られます。
• マクロ：8月29日、S&P500は0.64%下落し6,460.26ポイント、ダウ平均は0.20%マイナスの45,544.88ポイント、ナスダックは1.15%下落の21,455.55ポイントとなりました。9月1日2:00（UTC）時点でのスポットゴールドは1オンスあたり3,456 USD、過去24時間で0.23%の上昇となっています。

トレンドトークン

BRIC – Redbrick（+77.24%、時価総額：431万USD）

Gateのデータによれば、BRICは現在0.017 USDで取引されており、24時間で77.24%の大幅上昇となっています。Redbrickは、AI技術とブロックチェーンを活用し、ユーザーが容易にゲームやアプリを作成・公開・収益化できるWeb3コンテンツ＆ゲーム制作プラットフォームです。

BRIC価格の急騰は、新たな取引所への上場とエアドロップキャンペーンの開始が主な要因です。加えて、同プラットフォームのAIエンジンが間もなくアップグレードされる計画があり、AI × Web3ゲーム領域におけるRedbrickへの期待が高まり、投資家の注目が集まっています。

MDT – Measurable Data Token（+11.93%、時価総額：1,678万USD）

Gateのデータによると、MDTは現在0.028 USDで取引され、過去24時間で11.93%上昇しています。MDTはブロックチェーンベースのユーティリティトークンで、分散型データ交換エコシステムを支え、ユーザー・データ提供者・購入者が安全かつ匿名でデータを共有・収益化できます。

今回の値上がりは、最新のMaidenCenturyとの提携が主因です。これによりIDEAプラットフォームはMDTユーザーが提供する取引レシートデータへ直接アクセスできるようになり、とりわけ新興市場での価値が顕著です。初期データによれば、米国やEU以外のUber、Grab、Zomatoなどのプラットフォームにおける消費データの空白を埋め、マクドナルドのようなグローバル企業にとっては国際収益管理への示唆を提供します。現実世界でのユースケースがMDTの価値を高めており、これが今回の値上がりの主要因となっています。

MITO – Mitosis（+9.39%、時価総額：4,581万USD）

Gateデータによれば、MITOは現在0.244 USDで取引され、24時間で9.39%上昇しています。Mitosisはモジュラー時代向けに構築された流動性プロトコルで、LPの魅力とリターンを向上させることでクロスチェーン流動性の新定義を目指し、モジュラーエコシステムの拡大を支援します。MITOはガバナンス用のネイティブトークンで、流動性集約や資金配分の投票、ステーキング報酬に利用されます。

今回の上昇要因は、メインネットとdAppローンチ、さらに新規取引所上場による流動性増加です。プロトコルの本格稼働と取引所拡大によって注目度と買い需要が高まり、価格上昇を後押ししています。

アルファインサイト

EthereumのオンチェーンDEX取引高、8月に1,401億USD突破—月間新記録を樹立

DefiLlamaによれば、2025年8月、Ethereumのオンチェーン分散型取引所（DEX）の月間取引高は1,401億USDを超え、過去最高を更新しました。アクティブアドレス数も1,677万に達し、月間最高を記録しています。Ethereumの総預かり資産（TVL）は現在925億8,000万USDで、2021年末のピーク（1,088億USD）から約17%下回る水準です。

この8月のDEX取引高・アクティブアドレスの同時記録更新は、Ethereumエコシステムにおける活動や資本の流動性が急回復していることを示します。TVLはブルマーケット時の高値を回復していませんが、取引高の記録的水準は資本効率の向上を物語り、ユーザーの関心が単なる預入から高頻度取引や流動性活用へ移っていることを示唆します。「取引活動＞TVL回復」という状況は、EthereumがDeFi市場で中核地位を持つことを改めて浮き彫りにし、L2ネットワークや新興プロトコルの進展によってオンチェーン金融活動の拡大がさらに加速する可能性があります。

Bonk.fun、WLFIと提携しSolanaで公式USD1ローンチパッドへ

SolanaエコシステムのローンチパッドであるBonk.funは、Trumpファミリー関連の暗号資産プロジェクトWLFIと提携し、Solana上でUSD1ステーブルコインの公式ローンチパッドとなったことをX上で発表しました。上場スケジュールや戦略的意義の詳細は今後公表予定です。

この連携によって、USD1の発行と普及がSolanaエコシステム内で進み、Solanaのステーブルコイン・アプリケーション領域のインフラが一層強化されます。Bonk.funの集客力やエコシステムリソースを活用し、USD1の導入や流動性強化、活用範囲の拡大が見込まれます。戦略的にはSolanaの金融インフラ拡充だけでなく、関連アプリのさらなる成長も期待できますが、USD1のコンプライアンスや市場での受容性、流通規模については今後も注視が必要です。

ゆうちょ銀行、2026年にデジタル通貨発行へ—ブロックチェーン型金融商品の対応も視野

ゆうちょ銀行は、2026年を目途に独自のデジタル通貨を発行し、セキュリティトークンやNFTを含むブロックチェーン由来の金融商品の取扱いを進める方針です。国内有数の金融機関によるこの施策は、従来金融とブロックチェーンの融合を象徴する重要な一歩となる見込みです。

この計画は、日本の金融システムがデジタル資産やブロックチェーン金融分野へ段階的に歩み寄る流れを後押しするものです。民間型ステーブルコインやWeb3プロジェクトと比べ、銀行主導のデジタル通貨は高いコンプライアンスと信用力を備え、セキュリティトークン・NFTなど新興資産の取引・決済チャネルとして信頼性の高い基盤を提供できる可能性があります。実現すれば、日本のデジタル資産市場の拡大と規律ある発展、そして金融プロダクトのデジタル化を強力に推進します。一方、中央銀行デジタル通貨（CBDC）との共存や、イノベーションと規制遵守のバランスが今後の焦点となります。


参考リンク

• Gate, https://www.gate.com/trade/BTC_USDT
• Farside Investors, https://farside.co.uk/btc/
• Gate, https://www.gate.com/trade/ETH_USDT
• Farside Investors, https://farside.co.uk/eth/
• Gate, https://www.gate.com/crypto-market-data
• Investing, https://investing.com/indices/usa-indices
• Investing, https://investing.com/currencies/xau-usd
• CoinGecko, https://www.coingecko.com/categories
• DefiLlama, https://defillama.com/chain/ethereum?activeAddresses=false&tvl=false&groupBy=monthly&dexsVolume=true
• X, https://x.com/bonk_fun/status/1962350097330503828
• X, https://x.com/zoomerfied/status/1962176764383297741

Gate Researchは、テクニカル分析、市場インサイト、業界リサーチ、トレンド予測、マクロ経済政策分析など、あらゆる分野にわたる深い知見を提供する総合型ブロックチェーン・暗号資産リサーチプラットフォームです。

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