最近、ユーロはポンドに対して下落傾向にあり、0.8800付近で推移しています。興味深いのは、イングランド銀行がハト派寄りの姿勢を取るとの見方が広がっているにもかかわらず、この弱さが続いていることです。通常なら利下げ期待が高まるとポンドは軟化するものですが、EUR/GBPは今のところ一般的な動きとは異なっています。市場参加者は、イングランド銀行の政策方針とユーロ圏全体の経済的な逆風との間で板挟みになっているようです。0.8800という水準は心理的な攻防の場となっており、この水準を下抜ければ、中央銀行の慎重なトーンにもかかわらず、ポンドのさらなる強さに弾みがつく可能性があります。今後のインフレ指標の発表にも注目しながら、このダイナミクスがどのように展開するか見守る必要があります。