ビットコインの1時間足がついに93117の直近高値を突破しました。この動きは確かに目を引きます。現在はブレイク後の調整段階にあり、ひと息ついてから再度上昇するのも普通の流れです。

多くのトレーダーが93787付近でショートを狙っていますが、この考え方にも一理あります。チャートを左に見てみると、この価格帯は以前の下落トレンドから自然反発したピークであり、昔からのレジスタンスです。ここをしっかり突破できれば、96082付近まで一気に到達するのはほぼ間違いありません。

ただ、私はこういった位置でショートを仕掛けるのはあまり好みません。なぜかというと、あまりにも左側（早すぎる）だからです。ここでのショートは本質的に天井を当てにいく賭けであり、ここから反転下落すると読んでエントリーする主観的なトレード手法です。私はどちらかというと右側（トレンド確認後に入る）のトレードが好きです。

左側で天井を狙うとどうなるか？損切りに巻き込まれるか、たまたま天井を当てられれば大きな利益を取れますが、リスクが大きすぎます。今のトレンドをきちんと認識することが重要です。上昇トレンドでは逆張りは控えましょう。もし逆張りしたいなら、少量で試し、こう覚えておいてください：「上昇相場のレジスタンスは突破されるためにある」。

下側に目立つ大きな陰線がありますが、もし価格が再びこの陰線の高値付近、つまり90200付近まで戻ってきたら、その時こそショートを持ちやすくなります。それ以外は無理に逆張りしないほうがいいです。

具体的なトレード戦略：
1時間足で出来高を伴って92905を突破したら右側でロングを追いかけても良いです。もし92582を出来高を伴って割り込み、その後の戻しで回復できなければ、右側でショートを追いかけて調整を狙いましょう。ただし必ず損切りを入れてください。

1時間足で93165をしっかり突破できれば、上は94463-96073がターゲットです。突破は上昇シグナルとなります。
4時間足で91910を割り込んだ場合、下は90266-89300がターゲットとなります。91910を割ったら調整入り、90266を割ったら深い押し目に警戒です。

日足で見ると、ビットコインが93222より上をキープできれば、間もなく96662を目指す動きになるでしょう。96662は普通の価格帯ではなく、日足レベルでの本格的なトレンド転換ができるかどうかの分岐点です。

チャートに描いたこのパターンはベアリッシュ・ガートレーで、d点が96662付近に位置しています。ここが潜在的な反転ゾーンです。高値でショートを狙うならこのポイントを試すのもアリです。

下側の黄色のボックスで示した部分には、日足レベルで強いブルリッシュ・エンゴルフィン（包み足）が出現しています。このパターンが否定されない限り、現状の上昇トレンドは変わりにくいです。こういった反転シグナルが出るまでは、今の上昇相場を逆転させるのは困難です。

以上です。