テザーの金準備高が中央銀行を上回る

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出典:Coinomedia 原題:テザーの金準備高、中央銀行を上回る 元リンク:https://coinomedia.com/tether-gold-reserves/ USDTステーブルコインの発行元であるテザーは、2025年第3四半期にさらに26トンの金を準備に追加し、注目を集めました。この動きにより、テザーの金保有総量は驚異の116トンとなり、直近の四半期での金取得量において多くの中央銀行を凌駕しています。

従来、中央銀行は世界の金市場で支配的な存在でしたが、テザーの積極的な金買いはトレンドの変化を示しています。特に暗号資産分野の民間企業が、金融的影響力と資産蓄積の最高レベルで競争できることを示し始めています。

テザーの戦略は、法定通貨のボラティリティやインフレが懸念される中、資産担保による安定性を求めるより広範な動きを反映している可能性があります。

金は新たな暗号資産の基盤となるのか?

これは単なる分散投資ではなく、テザーによる「メッセージ」です。テザーは金に大規模な投資を行うことで、ステーブルコインが現金や現金同等物だけでなく、金のような実物資産によっても裏付けられ得ることを強調しています。同社はすでに金担保型ステーブルコイン「Tether Gold」(XAUT)をローンチしており、今回の準備拡大はその信頼性と流動性を高めることにつながるでしょう。

従来型の金融機関が適応に遅れる中、テザーのような民間暗号資産企業が安全資産との連携を急ピッチで進め、ユーザーにより高い信頼性と透明性を提供しています。この潮流は、暗号資産ネイティブ企業が戦略的資産保有で中央銀行に並ぶ時代の幕開けを示しているのかもしれません。

これが新たな金融秩序を生むのか?

テザーの金積み増しは単なる金融的決断にとどまらず、地政学的な意味合いをも持つ可能性があります。もし他の暗号資産企業も同様の動きを示せば、世界金融のパワーバランスが変化し、国家主導の金融システムと分散型金融エコシステムの境界が曖昧になるでしょう。

メッセージは明確です。金市場はもはや政府だけのものではありません。民間プレイヤーが参入し、そして勝つために動いています。

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