大物プレイヤーが大胆な行動に出ました。世界最大級のマーケットメイカーであるCitadel Securitiesが、SECに対して、米国株式のトークン化を提供するDeFiプラットフォームへの取り締まりを求めています。その主張はシンプルです。AppleやTeslaなど、上場株式のトークン化バージョンを取引させているなら、伝統的な金融と同じルールに従うべきだというものです。

これはただのノイズではありません。伝統金融の巨人たちが、分散型の代替手段からプレッシャーを感じていることのシグナルです。そして、イノベーションで競争する代わりに、規制当局を呼び込んでいます。皮肉なことに、DeFiはまさにこのようなゲートキーピングを回避するために作られたのです。

しかし、ここがポイントです。トークン化株式は何年もの間グレーゾーンに存在してきました。明確なルールも、取り締まりもありませんでした。今や機関投資家が脅威を感じ始めたことで、SECが急に関心を示すことが予想されます。規制がこの分野を正当化するのか、それとも締め付けるのかは立場によって異なります。ひとつ確かなのは、この闘いはまだ始まったばかりだということです。