米国上院議員のモレノ氏は、暗号法案の交渉が「かなりフラストレーションがたまる」と述べ、上院が年末目標に向けて全力を挙げて取り組んでいると語った。

【米国上院議員モレノ氏、暗号法案交渉は「非常にフラストレーションがたまる」と発言、上院は年末目標に向けて全力疾走】

過去数週間、暗号業界全体の規制法案に関する交渉は「非常にフラストレーションがたまる」と、オハイオ州の共和党上院議員バーニー・モレノ氏が述べた。民主党と共和党は火曜日に会合を予定している。今年夏、米国の立法者はステーブルコイン規制法案を可決したものの、より包括的な暗号市場構造法案については依然として抵抗に直面している——この法案は、米国証券取引委員会（SEC）と商品先物取引委員会（CFTC）の規制権限の明確化および消費者保護の実現を目的としている。

月曜日、ワシントンD.C.で開催されたブロックチェーン協会の政策サミットにて、モレノ氏はこのより広範な法案に含まれるべき内容について説明した。「単に何かを通したというアピールのために、悪い法案を押し通したくはない」とモレノ氏は述べ、さらに「時には、合意がない方が悪い合意をするより良い」と付け加えた。

モレノ氏は火曜日の午前中に民主党と会談する予定。「彼らの考えを見てみるが、過去数週間は本当にフラストレーションがたまるものだった」と語った。

議会の両院——下院と上院——には市場構造法案について異なるバージョンがあり、調整の必要がある。

下院は7月に自らのバージョンである「デジタル資産市場明確法案」を可決した。上院の提案に本質的な違いはないものの、上院で法案を通すのは下院より一般的に難しい。

モレノ氏は上院銀行委員会に所属しており、同委員会は独自の暗号市場構造法案のバージョンを策定中。この重要な委員会は共和党主導で、SECとCFTCの規制権限の分割を試み、「附属資産（ancillary assets）」という新たな用語を提案し、どの暗号資産が証券に該当しないかを明確にしようとしている。