昨日の相場の流れはまだ続いている。パウエルは今回、ハト派的な利下げを仕掛けた——口だけは緩和を叫ぶが、実際には誰よりもタイトだ。市場ももう飽き飽きしていて、その顔色をはっきり見せている。

今話題にできるのは、12日のバランスシート拡大操作だけだ。400億ドルで短期債を買い入れ、少し水増しして気分を落ち着かせるだけ。だが、ドットチャートを見てみろ？来年の利下げの窓は一度だけだ。1回だけだよ。だから1月と3月はほとんど期待しない方がいい。本当に利下げを待ちたいなら、少なくとも1月の会議まで風向きを見て我慢しなければならない。

もう一つの現実的な問題は、パウエルは来年5月には引退してしまうということだ。彼が今やっていることは、正直に言えば任期末の政治的パフォーマンスだ。本当に大幅な金融緩和をするのは、次のFRB議長の方針次第だ。

だから今の相場は、画策と震荡、そして回復と刈り取りの繰り返しだ。先物市場がすべてを支配していて、個人投資家は買いと売りの方向さえ見極められない。98K付近で手仕舞いを考えている人たちは、ただじっと待つしかない。そして80Kで底打ちを狙う白昼夢を見ている者たちもいる。

さらに厄介なのは、12月19日の日本銀行の利上げ確率がかなり高いことだ。これが実現すれば、米国株式、為替、暗号資産の市場も再び痛手を受ける可能性が高い。クリスマス相場について？その頃には欧米も休暇に入り、流動性が枯渇してしまうため、市場が活気づくことはほとんど期待できない。