中亚内陸国家キルギスの暗号分野での動きがますます活発になっている。12月25日、同国の大統領Sadyr Japarovは重要な発表を行った——自国の法定通貨ソムに連動したステーブルコインKGSTが主要取引所に正式に上場された。これは単なるコインの上場イベントではなく、キルギスが国家レベルの暗号インフラ整備において体系的な戦略を進めていることを示している。

Japarovは、KGSTの導入により国境を越えた決済の革新が加速し、同国とグローバルな暗号エコシステムとの距離がさらに縮まると述べた。取引所側も迅速に反応し、今後もより多くの国家承認のステーブルコインが次々と登場する予定であることを明らかにした。このシグナルは明白だ——国家レベルのステーブルコインが新たな潮流となりつつある。

この動きは突然始まったわけではない。早くも今年4月、キルギス政府は業界のリーダーと協力し、技術と政策の支援を模索し始めた。この人口700万人の国は、わずか1年でデジタル資産に対する姿勢を大きく変えた。今年9月には、より積極的な措置として、国家レベルの暗号資産備蓄に関する立法を推進し、国内のデジタル資産産業の拡大にも乗り出した。

KGSTに加え、キルギスは米ドル連動のステーブルコインUSDKGも導入している。このトークンの特徴は、実物の金に裏付けられている点であり、初期はTronネットワーク上に展開され、最初の発行数は5000万枚、その後もEthereumなど複数のパブリックブロックチェーンへの展開を計画している。単一のステーブルコインから多様な資産マトリックスへと進化しつつあるキルギスは、実際の行動をもって「国家レベルの暗号戦略」と呼ばれるものを体現している。