株式配当1元は何株?配当分配と権利落ち・配当落ちについて詳しく解説

派息の2つの方法:現金か株式送付か?

上場企業が利益を実現した後、通常一部の利益を株主に還元します。これが**配当(分紅)**です。配当には主に2つの方法があります。

1つは現金配当(配当金、派息)で、直接現金を投資家の資金口座に入金します。この方法は、会社の帳簿に十分な流動資金が必要であり、配当後も会社の総株数は増えません。

もう1つは株式配当(送股)で、上場企業が株主に無償で株式を配付し、投資者の保有株数が増加します。これを「送股」とも呼びます。この方法は会社のキャッシュフローに対する要求が低く、分配条件を満たせば実施可能です。

重要なポイント:株式配当1元は何株?

ここでの「1元」は通常、配股比率を指します。例えば「10株につき1株送付」や「配股率0.1」と表現されることがあります。たとえば、投資者が1000株を保有していて、10:1の配股比率の場合、得られる株式配当は100株です。具体的には:保有株数 ÷ 配股比率の分母 = 取得株数(1000 ÷ 10 = 100株)。

株式配当と現金配当の計算例

株式配当のみのケース

例:国泰金が10株につき1株の株式配当を発表し、投資者が1000株を保有している場合:

  • 株式配当 = (1000 ÷ 10) × 1 = 100株
  • 配当後の総保有株数 = 1000 + 100 = 1100株

現金配当のみのケース

例:鴻海が1株あたり5.2元の現金配当を発表し、投資者が1000株を保有している場合:

  • 受取現金配当 = 1000 × 5.2 = 5200元
  • 個人所得税5%を差し引く場合、実際の受取額 = 5200 × 0.95 = 4940元

混合配当のケース

もし企業が株式配当と現金配当を同時に行う場合(例:10株につき1株送付、さらに1元の現金配当)、投資者が最終的に得るのは:

  • 株式配当:100株
  • 現金配当:4000元

配当はいつ支給される?完全な流れの解説

上場企業は通常、年度分紅または四半期分紅のいずれかの方式を採用します。台湾株式市場は年度分紅を主とし、米国株はほとんどが四半期分紅です。具体的な支給時期は、決算発表日によります。

配当の流れは以下の通りです。

  1. 公告日:企業が配当方案を発表
  2. 株式名義書換日:配当を受ける株主を確定し、この日までに株式を保有している必要があります
  3. 除権除息日:通常、株式名義書換日の翌取引日。この日以降に買った株は本期の配当を受けられません
  4. 配当支給日:正式に株主に配当金を支給

除権除息日当日も取引は可能であり、売却しても配当の権利には影響しません。

除息・除權の深層メカニズムと株価への影響

除息とは?

企業が現金配当を行った後、純資産総額が減少し、1株あたりの純資産も下がります。資本金が変わらない場合、株価はこれに伴い下落します。この現象を除息と呼びます。

除息価格の計算式:除息価格 = 株式名義書換日終値 - 1株あたりの現金配当

例:A社の株式名義書換日終値が66元、配当金が1株あたり10元の場合、翌日の除息価格は66 - 10 = 56元。

除權とは?

企業が株式配当を行った場合、総株数は増加しますが、総時価総額は変わらないため、1株あたりの価値が下がり、株価も下落します。これを除權と呼びます。

除權価格の計算式:除權価格 = 株式名義書換日終値 ÷ (1 + 配股率)

例:A社の株式名義書換日終値が66元、10株につき1株の配股(配股率0.1)を行った場合、次の日の除權価格は66 ÷ (1 + 0.1) = 60元。

混合配当の除權除息価格

現金と株式配当を同時に行う場合:

除權除息価格 = (株式名義書換日終値 - 1株あたりの現金配当) ÷ (1 + 配股率)

例:A社の株式名義書換日終値66元、10株送付1株かつ1元の現金配当の場合、除權除息価格は (66 - 1) ÷ (1 + 0.1) = 59.09元。

連動修正と権利・配息の埋め戻し

除權除息後の株価はギャップが生じるため、連続性を保つために連動修正を行います。

  • 前連動修正:除權除息前の価格を現在の価格に換算し、左端のK線を下に移動
  • 後連動修正:除權除息後の価格を過去の価格に換算し、右端のK線を上に移動

除權除息後、株価は次の2つの状態になることがあります。

権利・配息埋め戻し(填權・填息):株価が上昇し、除権除息前の水準に戻ることで、投資者の資産も増加します。

権利・配息未埋め(貼權・貼息):株価が引き続き下落し、損失が拡大します。

株式配当と現金配当:どちらが良い?

両者にはそれぞれのメリットとデメリットがあり、投資者と企業の視点から分析が必要です。

投資者の視点

現金配当のメリット

  • すぐに資金を手元に得られ、自由に使える
  • 株式の発行を伴わないため、既存株主の持ち分が希薄化しない

現金配当のデメリット

  • 個人所得税がかかる(税率や保有期間により異なる)
  • 配当金額が限定的で、固定的な収益

株式配当のメリット

  • 長期保有し、企業が成長すれば株価上昇による利益が現金配当を上回る
  • 税金の支払いが遅延し、税負担が軽減される
  • 長期投資者の複利効果を期待できる

株式配当のデメリット

  • 保有株数が増えることで心理的負担や管理コストが増加
  • 短期的には現金収入が得られない

企業の視点

現金配当を行うには、十分な利益とキャッシュフローが必要であり、配当後は流動資金が減少し、事業拡大や投資計画に制約が生じる可能性があります。特に流動性が逼迫している企業には不利です。

株式配当はキャッシュフローへの圧迫が少なく、成長段階にある企業やキャッシュ不足の企業に適しています。

長期的に見れば、企業の成長見通しが良好な場合、株価上昇による利益は現金配当を上回ることが多いです。

配当記録の確認方法は?

投資者は以下の2つの方法で上場企業の配当情報を確認できます。

1. 企業の公式ウェブサイト
企業が配当公告を出し、配分方案や除権除息日などの詳細を掲載します。大手上場企業の中には、過去の配当履歴をまとめて公開している場合もあります。

2. 証券取引所の公式サイト
例:台湾の場合、台湾証券取引所の市場公告エリアで除権除息の予告表や計算結果表を確認できます。1992年5月5日以降の詳細な配当データも掲載されています。

まとめ

配当は企業が株主に還元する重要な手段です。株式配当と現金配当にはそれぞれの長所と短所があり、短期的には現金配当が直接的であり、長期的には企業の成長が良好な場合、株式配当の方がより大きなリターンをもたらすことがあります。投資者は自身の投資期間や資金ニーズに応じて柔軟に選択すべきです。除権除息の仕組みを理解することで、配当後の株価変動をより合理的に捉え、短期的な変動に惑わされないようにすることが重要です。

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