FOMCを控える金価格…'ドーブ'にも4190ドルの防衛ラインを検討

  • 連邦準備制度の25bp利下げ公式化がほぼ確定…関心は来年の方針に転換
  • ドル安・地政学的緊張が安全資産需要を牽引…ただし方向性は不透明
  • [テクニカル分析] 4190ドル以下の崩壊時に深刻な調整懸念…上値抵抗は4260ドル

アジア市場が開幕した今週初め、金価格(XAU/USD)は安値からの反発を繰り返し、ボックス圏内で横ばいの動きを見せている。連邦準備制度の利下げ可能性が高まる中、安値買いの心理が現れ、同時にドル安と地政学的緊張が安全資産としての金の地位を後押ししている。

技術的観点から現状は敏感な局面だ。200時間指数移動平均線(EMA)が位置する4190ドルラインが短期的な転換点として機能しているためだ。この支持線が崩れると連鎖的な売りシグナルが発生する恐れが高い。追加下落時には月間安値(4163~4164ドル)を経由し、10月末からの上昇トレンド自体が崩壊し、4100ドル以下に突入する可能性もある。一方、上値抵抗は4250~4260ドルのゾーンに集中しており、このボックスの上限を終値ベースで突破しなければ追加上昇の足場は整わない。

マクロ背景:物価鈍化・雇用弱化に伴う緩和期待

連邦準備制度が金利引き下げのカードを切る正当性が高まっている。米商務省が公表した9月個人消費支出(PCE)物価指数は前年比2.8%で予想通り、コアPCEも前月の2.9%から2.8%へと冷却の兆しを示している。雇用指標も市場の冷却を示唆しており、金融政策の「ペース調整」論に勢いがついている。

CMEフェドウォッチ指標は今回のFOMCで0.25%ポイント(bp)の利下げ確率を約90%と評価している。単なる利下げの有無を超え、市場は来年4月の追加利下げの可能性も検討している。

地政学的リスクも背景となっている。ロシアのウクライナエネルギーインフラ攻撃や和平交渉の難航によりリスク資産への資金流入が抑制され、相対的に金のような安全資産の需要が支えられている。

市場の兆し:パウエルの「2025年シナリオ」

結局、投資家が注目しているのは利下げそのものではなく、その方向性だ。パウエル議長の記者会見とドットプロット(Dot Plot)の修正が来年の金利の軌道を決定し、それが直ちに金価格のボックス圏突破の可否に直結する。市場参加者は水曜日(現地時間)FOMCの結果まで積極的なポジショニングを控える慎重な姿勢を維持している。狭いレンジ内での横ばいが続く理由もそこにある。

上昇シナリオ:4300ドル心理線突破が合図

上値を狙う場合、4250~4260ドルの抵抗を終値ベースで確実に超える必要がある。成功すれば、4277~4278ドルを経て心理的な関門である4300ドルへの定着を狙える。この回復は11月末以降の上昇ラリー再開の兆しとなるだろう。

下落リスク:4190ドル以下に下落したら?

逆に、200日移動平均線の4190ドルを割ると、技術的な売り圧力が一気に出る可能性が高い。月間安値の4163~4164ドルは二次的な支持線だが、深刻な調整局面ではこの水準も防衛できない可能性がある。10月末から続く短期上昇トレンド自体が崩壊し、4100ドル以下に突入する事態も完全に排除できない。

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