停戦の見通しが現実に、WTI原油先物は単日で8.68%下落


原油価格が単日で約9%急落。今年最大の下げ幅であり、米イランの停戦シグナルが直接の原因
今回の下落は、インフレの「物語」に穴を開けた。過去数か月で利下げ期待を抑え込んできた中核の要因の1つがエネルギーで、ブレントは高止まり、CPIのエネルギー項目も高水準で、Fedは先にハト派へ転じる理由を見つけられていなかった
しかし今、この論理の連鎖が地政学によって直接中断された。もし原油価格が今後数週間で下げ止まり、8月のインフレ指標が明確に改善すれば、木曜のFOMCでの発言余地が開く
ただし、私は今回の停戦について留保がある。市場が8月31日までに正式に停戦するとの織り込みはすでに高い。75%は100%ではない。トランプの原文は「素早く進めるか、そうでなければ話はなし」だ。これは圧力戦略であり、外交上の確約ではない。口頭シグナルから書面協定の間には、反転リスクがいつでも存在する。原油が下がるたび、その注釈が付いて回る
暗号資産市場にとっては理論上は追い風だが、現実にはBTCは現在63Kで、3.04%下落している
原油安→インフレ圧力の軽減→利下げ期待の上昇→リスク資産は上がるはず
ロジックは成立しているのに、BTCが連動していない。理由は今週のより大きな不確実性が抑え込んでいるためで、FOMC、4社のテック大手の決算、FTXの支払いなど、どの方向でも原油の追い風より影響が大きい。市場は待っており、取引しているのではない
私の見立てでは、原油安は実在するマクロ変数であり、ノイズではない。ただし、停戦の取引(織り込み)が成立する窓はすでに過ぎた。今から原油を売りで追うのも、インフレ改善で暗号資産を買いで追うのも、タイミングが合っていない。FOMCの文言が出たのち、Fedが原油安の動きを発言に含めるかどうか、それこそが本当のシグナルだ
原油は下がったが、インフレは1つのデータで解決できるものではない。利下げが確定だと決めつけて急いで賭けるな
DYOR(投資助言ではない)
BTC-1.87%
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