決算では純利益が前年同期比294%増の1121億ドルとなっているが、そのうち約714億ドルは一過性の株式投資収益(主にAnthropicおよびSpaceXの帳簿上の含み益)であり、コアの営業利益ではない。
・一過性の収益を除くと、コアの営業EPSは約2.90-3.00ドルにとどまり、わずかに予想を上回ったものの、市場が期待する「爆発的」な成長には届かなかった。
2. 設備投資(Capex)の急増とフリー・キャッシュフローのマイナス転換(資金の燃焼スピードが懸念材料)
Q2単四半期の設備投資は449億ドルで、前年同期比で倍増。さらに通年の設備投資ガイダンスは1950-2050億ドルへ大幅に上方修正されており、AI軍拡競争への投入が継続的に拡大していることを示している。
設備投資が大きくキャッシュフローを消費した結果、Q2のフリー・キャッシュフローは-58.55億ドルへマイナスとなり、Alphabetの上場以来初めての事態。市場は、高投入が短期で利益に転換できるのか、いわゆる「金を燃やして成長を買う」戦略の持続可能性に疑念を抱いている。
3. 中核事業「検索」の成長鈍化(盤石な土台に対する懸念)
検索事業(検索広告を含む)の売上高は633億ドルで前年同期比+17%。市場予想(634億ドル)をわずかに下回り、また一部の機関は検索の伸びが高い基準(高い比較対象)により鈍化する可能性を指摘している。
市場は本来、「検索+クラウド」の二本立てで高い期待を寄せていたが、検索事業の相対的な弱さが、ある程度市場心理を抑制した。4. 中核AIモデルの延期(成長期待が目減り)
市場が期待していた最先端のAI大規模モデルGemini 3.5 Proが何らかの事情で延期され、さらにAI人材の流出も重なったことで、市場は「AIフルスタックの優位性が継続して主導できるのか」および「AIの商用化が実現するタイミング」がどのように進むのかを懸念している。
5. バリュエーションが一部「Price in」(良い材料が出尽くした効果)
グーグルの売上とクラウド事業の高成長は、決算発表前にすでに株価に一部織り込まれていた。時間外取引では、市場の関心が「追加の悪材料」(例:キャッシュフローのマイナス転換、Capexが予想を上回ったこと)へ向かったため、時間外の株価には利益確定とセンチメントの反転が起き、株価の下押しにつながった。
以上より、グーグル決算の「表面的に目を引く」内容は、市場が抱く「高投入・低い短期リターン」との懸念を完全には相殺できず、さらに一部の中核指標が予想に届かなかったことも重なり、時間外の株価に下落圧力がかかった。#夏日创作营





